漫談で学ぶ 農耕神サトゥルヌス
どうもーみなさん我が子喰ろうてますか?サトゥルヌスと申しますぅ
いやエラいもんで芸人始めて8000年、長いこと我が子喰ろうてご飯喰わしてもろうてますわ(ドッ/)
ご飯言うたらこの前ね、我が子喰らおかなー思て我が子見たら骨と皮だけでしてん。ほんで、どないしたんやーっ言うて。
そんなら、拒食症や言うて。食うても吐いてしまう言うて。あの日の僕やないかい、なんて思いましたけどね。まあそれはええんやけど、いやあアカンことしたなぁ。そんなことも気づかんとねぇ。
ほんなら、なんで拒食症なんかになっとるんや聞きましてん。そしたらいっぱい食べたら成長してお父さんの事殺しちゃうー(注1)言うて。僕はもう、なんてお父さん思いなんや、と。
僕言うてやりましたよ、
そんなん気にせんと腹いっぱい食うとけーーーっ!って。そんなら我が子泣き出しましてん。ほんま辛かったんやなあ。悪いことしたなあ。
ごめんなあ言うてたらふく食わしてやりましたわ。
まあその後喰うてもうたんですけどね(笑)(ドッ/)
そういえばこの前こんなこともありましてん。
僕がおやつに我が子ボリボリ喰ろうてたら、何かいつもと様子が違うんですわ。見たことあるような、無いような…。
そこで気づいたんですわ。この子、我が子やない!双子の兄貴のクロノスの子や!って。こらまたエラいことしてもうた。なんせ人んちの子やから、勝手に喰らったなんて事になったらそらもうエラい事でっせ。
アカンアカン思いながら、もうとにかく謝るしかない思てクロノス(注2)の家に行ったんですわ。ほんで、すまん!あんたの息子食うてもうた!言うて。土下座ですよ。そんならクロノスが別にええで、言うんです。
いやいや、いいことあるかいな、自分の息子やろ?言うたんですわ。そんならクロノス、俺も喰らう予定やったからええんやって言うて。
いやはや、双子ってのは似るもんですわ。
まあ、同一視されとるだけなんやけどね(笑)(ドッ/)
そういやあ少子高齢化やなんや言うて話題になってますけども、アカンね、アレは。
僕らの時代は産めや増やせや言うて、ゼウスなんかは愛人と子供作りまくってましたわ。まあそのゼウスに倒されてしもうたんやけども。
もっと新しい世代を大事にせなアカンよ、ホンマに。
え?僕は喰うとるやないかって?あちゃーこれは一本取られましたわ。(笑)ドッ/
そんじゃあ皆さんここいらでお別れですわ。
(え〜!?)
わかっとるって(笑)あれ聞きたいんやろ?
(パチパチパチパチ)
ほなら、いくでぇ
飲んで吐いたらゼウスが1番!!!(注3)
ありがとうございました。ほな。
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注1・・・サトゥルヌスは成長した我が子に自分を殺されるという予言に恐れを抱いていた。
注2・・・サトゥルヌス(ローマ神話)はクロノス(ギリシャ神話)と同一視されている。本記事では双子という形をとった。
注3・・・クロノス(サトゥルヌス)はゼウスの兄弟達(自分の息子達)を飲みこんだが、ゼウスの企みにより吐き出させる事に成功した。この時、兄弟の序列が入れ替わり、ゼウスが最高神となった。(なんで?)